NFCとICカード(FeliCa)の関係
NFCとは通信の規格のことで、世界的に承認されている規格となります。
個人的に説明する場合、「トンネル」と言ったりしています。
例えば、カードとカードリーダーが通信を行うとします。
カードリーダーは、カード内のデータが欲しいわけです。
そこで、カードリーダーとカードはトンネル(通信)をつないで、荷物(データ)を運びます。
そのつながっているトンネル部分の規格をNFCというのです。
このトンネルはカード以外にも使えるものです。
データのやり取りを無線で行うための「トンネルの規格」となるわけなので、運ぶ荷物はカード内のデータでも良いし、画像データでも、Webページへのリンクでもいいわけです。
そんなトンネルの特徴は、名称にもなっているNFC(Near field communication)という点であり、日本語にすると「近距離無線通信」ということなので、「とにかく近くでデータのやり取りをするときの規格」と考えていただければいいかと思います。
なので、
といった関係ではないことをご理解いただきたい。
ただ、
FeliCaの通信方式=NFC といった構図は成り立ちます。
NFCはカード以外の通信にも使われているので、その点注意が必要です。
昨今のスマホやPCにも「NFC」マークがついています。これが「カード以外」といわれる所です。
ただ、通信の内容としては先にも書いた通り「トンネル」部分の規格となります。
なので、NFCを使ってPCとスマホをNFCトンネルでつないでしまえば、あとは荷物であるデータのやり取りはできてしまいます。
面白いことに、この通信の開始作法としては、どちらかが「カード」となり、もう片方が「カードリーダー」の役を演じて通信を開始する(カードエミュレーション)という通信モード名称があります。
通信規格として認可されていますが、実は開発当初のいろいろな経緯があって今の形に落ち着いたそうです。